初心者向け!株式投資のメリットとデメリットとは?

はじめに

「今ある資産を有効活用したい!」、「老後のために資金を増やしておきたい!」などの理由で株式投資に興味を持っている方も多いと思います。しかし、株式投資には大きなリスクが伴うため、始めるのを躊躇してしまいがちです。リスクを背負ってまで株式投資をするメリットとは何なのでしょうか。本記事では株式投資のメリットとデメリットを紹介します。

株式とは?

株式とは企業が投資家に対して発行する出資証券のことです。株式を購入するということは、その発行企業に対して出資することを意味し、購入者は株主となります。

株式投資のメリット

①利益が得られる

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは株を購入時の金額よりも高く売却することによって得られる利益のことです。株の価格は常時変動しており、企業の業績が上がれば、その株を買う人が増え、株価も上がります。株価が上昇した際に売却すると、値上がりした分の売却益を得ることができます。
例えば、購入時の株の価格が15万円、その後価格が18万円に上昇し、売却した場合、3万円の利益を得ることができます。

インカムゲイン

株式投資でいうインカムゲインとは株主配当金のことで、企業が利益の還元として株主に分配するお金です。持株数によって受け取ることができる配当金は異なります。配当金は企業または事業年度によっても異なりますが、基本的には年度毎に支払われ、その額は株価の2~3%ほどです。また、企業の業績によって配当金が増える場合や減る場合、もしくはない場合もあるので注意が必要です。

②株主優待を受けられる

株主優待とは、一定の株数以上を保有している株主に対して、配当金以外のモノやサービスを提供する制度のことで、その内容は企業によってさまざまです。株主優待は任意の制度であるため、すべての企業が実施しているわけではありません。魅力的な株主優待を提供している企業に投資するのも株式投資のコツのひとつです。

≪株主優待の具体例(100株の場合)≫

銘柄 優待内容
日本マクドナルドHD 食事優待券1冊
イオン オーナーズカード(3%返金)
キューピー 自社グループ商品詰め合わせ
帝国ホテル ホテル利用券(1000円券)
FANCL 株主優待カタログから1点
不二家 株主ご優待券 500円券×6枚
RIZAPグループ chocoZAP2カ月間全額無料

③企業の経営に参加する権利を得られる

議決権をもっており、権利確定日に株を所有している株主は、株式会社の最高意思決定機関である株主総会に参加し、決議に対し「賛成」か「反対」か意思表示ができます。議決権は持ち株数に応じて与えられています。

株式投資のデメリット

①リスクが伴う

価格変動リスク

企業の業績、株式市場の需給関係や国内外の景気や経済、社会情勢の変化など様々な要因で株価は変動するため、値上がりする場合だけでなく、値下がりする可能性もあります。購入時より価格が下がってしまった状態で株を売却すると損失が生じてしまいます。

信用リスク

信用リスクとは、株式を発行している企業が債務不履行に陥る可能性のことです。企業が倒産してしまった場合、投資した資金(元金)を取り返すことも難しくなってしまいます。

流動性リスク

流動性リスクとは、取引がすぐに成立せず、売りたいときに売れない可能性があるというリスクのことです。この流動性リスクが起きるパターンは主に2つあります。1つ目は銘柄の知名度や人気が低いことです。市場に出回っている取引量が少ないため流動性リスクが起こる可能性があります。2つ目は不祥事など、企業に大きな問題が発生し、上場廃止になった場合です。上場廃止となれば、市場を通しての株の売買ができなくなり、投資家はあわててその株を売ろうとするため、買い手に対して、売り注文の方が圧倒的に多くなります。ゆえに値がつきにくくなります。

為替変動リスク

外国株式に投資する場合に伴うリスクです。購入時に比べて円相場が円安になると変動分の利益が生じますが、円高になるとその分の損失が発生してしまします。

②一定の資金が必要な場合がある

2018年10月から株を購入する際は100株単位の取引が原則となったため、最低100株からの購入が基本です。1株あたりの株価は数十円~数百万と企業によって様々です。1株あたりの金額が安い銘柄を購入すれば、少ない資金からでも株式投資を始めることができますが、1株あたりの金額が高い銘柄を購入する場合はある程度の資金が必要となります。

単元未満株

単元未満株とはその名の通り単元株に満たない株式のことで、たった1株から購入できます。しかし、株主の権利や売買方法は単元株とは異なります。単元未満株を保有している株主は配当などを受け取る権利はありますが、株主総会には参加できません。株式の売却に関しては、金融商品取引所で売買することはできなませんが、発行会社に単元未満株式を買い取ってもらう買取請求制度を利用すれば、単元未満株主は単元未満株を時価で売却することができます。

おわりに

株式投資には、資金を増やすチャンスに加えて、株主優待を受けられるという素晴らしいメリットがあります。しかし同時に損をしてしまうリスクも伴います。この記事でも簡単に紹介しましたが、株式投資を始める前には、リスクを十分に理解し、株式の勉強をすることが非常に大切です。小額から始められるものもあるので、興味がある方は是非株式投資を始めてみたらいかがでしょうか。金融についての新しい知識や経験を得られるよい機会にもなるはずです。

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