はじめに
引っ越しで処分する本、少しでも高く買い取ってもらえたら嬉しいですよね。
古本の買取り価格は発売日からの経過年数・在庫の数・古本の状態・需要がどのくらいあるかによって変わってきます。
年数などは仕方ありませんが、本の状態を良くすることは自分でもできます。
少しでも高く買い取ってもらうために、本を購入当時の状態に近づけてみましょう。
カバー全体の汚れを取り除く
アルコールを含んだウエットティッシュで本の表面を拭くだけできれいになります。
弱アルカリ性の住宅用洗剤を水で薄めたものでふき取るのも効果的です。
水をつけてこすると汚れが落とせるメラミンスポンジも、カバーの汚れを落とすのに向いています。
スポンジを水で濡らしすぎないことがポイント。
大きな傷のないカバーなら軽くこするだけできれいにできます。
軽い汚れなら消しゴムでこするだけでも落とせますよ。
どのやり方も、カバーの種類によっては色落ちする危険があるので注意してくださいね。
値札をはがす
しっかり張り付いた値札シールはとてもはがしにくいので、困っている方も多いよう。
爪で無理にはがそうとすると、本に傷がついてしまうこともあります。
専用のグッズを使わなくても、身近なものを使ってみましょう。
もっとも簡単なのはアルコール入りのウエットティッシュを使う方法です。
ウエットティッシュでシールを湿らせてからティッシュペーパーでこするとうまくはがせます。
熱ではがれやすくなるようシールをドライヤーで温める方法もあります。
ライターを使っている方にはライター用のオイルを使うやり方も。
値札シールの上にオイルをつけ、30秒ほどおけば手ではがせます。
表面へダメージを与える場合もあるので気をつけて。
シミをきれいに
本にコーヒーをこぼしてついたシミを落とす方法があります。
用意するのはキッチン用の塩素系漂白剤・ティッシュ・ 紙・ 水・ マスク・ 割りばし。
- こぼした部分の水分を優しくティッシュで吸います。時間の経ったものはそのまま。
- 裏側に紙をあて、シミのついた側からティッシュにつけた漂白剤を染み込ませます。
- シミが抜けたのを確認したのち、別のティッシュに水をつけてそっと漂白剤を取り除きます。
漂白剤をつけたティッシュには素手でなく、割りばしを使って触れるようにしましょう。
塩素ガスを吸い込まないようマスクをして作業するとより安全です。
シミをつけてからの経過時間や紙の種類によって上手に落とせない場合もあります。
まずは端の方で試し、トラブルがないか確認してからシミ抜きを始めてくださいね。
水でしわになったページは、ストレートヘアアイロンやアイロンを低めの温度に設定し伸ばすことができます。
サイドの変色を減らす
大手古本販売チェーン店では、日焼けした部分を研磨してから販売しています。
自宅でも側面をサンドペーパーでこすれば、茶色い部分を少なくすることができます。
本はデリケートなので、最初に細目のものである程度削り、極細目で仕上げるようにしましょう。
日焼けがひどくて売れそうにない本があれば、削る練習をしてみるといいですね。
古本の独特な臭いを消す
ふたを閉めることができる箱または袋を用意しましょう。
その中に市販の置き型消臭剤(無香料)と一緒に本を立てて入れて、封をします。
通常の臭いは5日ほどでなくなります。
臭いが気になるときは、もう少し日にちをおいてみましょう。
消臭剤がない場合はコーヒーをいれた後のカスをよく乾かし、お茶パックなどに詰めれば手作りの消臭剤ができますよ。
詳しくは「実は超優秀!コーヒーかすを再利用する4つの使い道とその方法 まとめ」をご覧くださいね。
おわりに
ほんのちょっと手間をかけるだけで本の価値は変わります。
本を蘇らせる方法は、自分の好きな本を大切に保管するためにも覚えておいて損はありません。
本棚を整理するついでに、売る本も残す本もきれいにしてみてくださいね。