はじめに
インフルエンザや風邪の流行に花粉症。
春の足音が聞こえる季節は鼻のトラブルで苦しむ方が増える時期です。
薬・ティッシュ・マスクと対策グッズにもお金がかかります。
今回はお金をかけずにどこででも鼻の不快感を緩和できる頭や顔のツボを紹介します。
頭のツボ
百会(ひゃくえ)
眉間の中心から頭に向けてまっすぐに描いた線と、両耳の穴から頭に向けてまっすぐに描いた線が交差するところが百会のツボです。
ちょうど頭の真ん中あたりになります。
握りこぶしを作り、ツボの位置からずれないように軽く叩いて刺激します。
一度に叩く回数は30回を目安にしましょう。
風池(ふうち)
首の中央にあるへこんだ部分から、人差し指と中指を合わせた幅くらい外側へ。
髪の生え際よりも若干上の左右にあります。
鼻水や鼻づまりの症状が出て頭が重い時などに刺激するとスッキリします。
顔のツボ
晴明(せいめい)
晴明は鼻の付け根の脇にある左右のくぼみにあるツボ。
親指と人差し指を使ってつまむように刺激します。
迎香(げいこう)
小鼻の一番広がった部分にある左右のくぼみが迎香のツボになります。
左右のツボに指を添えて鼻をはさむようにして押してみましょう。
鼻の両側にそって晴明と迎香の間をさするのも効果的です。
耳のツボ
外鼻(がいび)
耳の穴よりも顔に近い側。
小さく膨らんだ部分の真ん中にあります。
内鼻(ないび)
外鼻の裏側にあります。
外鼻よりもほんの少し下側です。
腎上腺(じんじょうせん)
耳穴の手前にある膨らみのすぐ下にあります。
外鼻の斜め下あたりです。
内分泌(ないぶんぴ)
耳穴の下にある切れ込みの部分にあるツボ。
耳穴を指で触り、下におろすと位置を確認しやすいです。
人さし指を耳の穴に入れ外側に親指を添えます。
はさんだ状態で2~3分もむと外鼻、内鼻、腎上腺を刺激できます。
内分泌のツボは人差し指で抑え約30回押しながらもみほぐしましょう。
ツボ押しに向かない人も
鼻づまりに苦しむ全ての人がツボ押しによって少しでも楽になれるといいのですが、
万人が使えるものではありません。
風邪で熱のある方・極端に体が衰弱している方・ケガをしている方・病気治療中の方は、状態が悪化する場合もあるのでツボ押しはやめておきましょう。
妊娠中の方・高齢者・赤ちゃんやお子さまも注意が必要です。
ツボ押しの注意点
体格が違うように、ツボの位置も人によって少しずつ異なります。
体調によっても位置はずれますが、慣れてくれば探しやすくなるでしょう。
押した時に気持ちがいいと感じるくらいの力加減がベスト。
強く押しても効き目は上がりませんので、上手にコントロールしましょう。
消化不良等を起こしやすくなるので、食後と血流が良くなる飲酒後のツボ押しは避けてください。
おわりに
鼻がつまるとどうしても口で呼吸しがちに。
口呼吸は脳の前頭葉が休めず疲労状態が続いてしまう可能性があるといいます。
注意力が低下し事故を起こしやすくなる、学習や仕事の際に集中できず効率が悪くなるなど、前頭葉の疲労は日常生活への影響も大きいです。
指で簡単にできるツボ押しは仕事の合間や外出先でもできます。
鼻のトラブルで辛いと感じたときは、隙間時間を使ってトライしてみてくださいね。