世界の医療費の秘密とは?|国民皆保険の財政圧迫VS保険で自己破産

はじめに

日本の医療費は増え続けている。
高齢化と医療技術の進歩による治療費の増加が主な原因だ。2020年には現在より30%増加するという見込みである。
ここで世界の平均寿命と年間医療費を比較してみたい。

医療費
引用元

アメリカの高い医療費

医療費

アメリカ人の破産理由の62%は医療費で、そのうち80%は保険に入っていたそうだ。
自由の国アメリカでは、強制保険である国民皆保険の導入に反対の意見が多い。
国の健康保険は高齢者と低所得者のみ加入が許され、その他の国民は企業で民間の医療保険を契約する。
2008年では、全米で保険未加入者は4570万人であった。

しかし、優秀な人材を集めたい企業は高額な保険料を払い、保険会社と契約する。
その保険料は企業経営を圧迫する原因になっている。
また、世界最高の技術を誇るアメリカでは、医療技術や薬も最先端である。
新しい技術や医薬開発のために多くの研究費用が必要であり、医師の収入も高い。
最近では、その高い技術力を生かして入院期間を短くし、医療費を安くするなど、医療システムの見直しがなされている。

スイスの高い医療費

医療費1

スイスには国民皆保険がなく、個人がそれぞれ個人の医療保険に加入する。
もともと物価の高いスイスは、その保険料も高額である。
その医療技術は世界でも高く、アメリカと同じく最先端の医療や薬を受けるには高額な医療費が必要であることがわかる。

異色な日本の安い医療費

医療費3

グラフを見ると、平均寿命と年間医療費は比例していることが分かる。しかし異例なのが日本だ。
83歳という最長の平均寿命を誇る日本だが、年間医療費はアメリカ、スイス、イギリスに次いで4番目である。
日本の医療費が安い主な理由は、アメリカやスイスにはない国民皆保険である。
この保険はすべての国民が平等に医療給付を受けられることを保障している。
先進国である日本の高い医療技術を、安く受けられるのは非常にありがたいことだ。
また、日本の食生活が昔からよく、国民の健康が維持されやすいというのも医療費が低い要因になっているようだ。
しかし、日本の医療費が安いのは良い面だけではない。医療費が安いのは、医療の現場に様々な専門職がいるアメリカなど他の先進国とは違い、専門職がやるべき仕事も医者がやるからだという意見もある。
いろいろな要因はあれど、世界的に見て日本の医療費は安いといえるだろう。

医療費が安い日本の問題

医療費2

一般的な医療費は、従来の医療保険制度によって支払われるものと、後期高齢者医療制度によって支払われるものの2つがある。
後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者や、65歳以上の寝たきりの高齢者を独立させて新しい保険システムに取り入れるものである。
これからまだ高齢化が進行し、医療費が増えていくとこの後期高齢者医療制度による財政圧迫問題が深刻化するだろう。
現在でもこの給付額における割合はすでに32%に及んでいる。

最後に

アメリカやスイスは高い保険料を払って最先端の医療技術を受ける。
一方、日本国民は保険によって高い医療技術を安価で受けられるが、その反面その保険によって財政が圧迫している。
どちらにしても、医療費問題の改善は必要であるだろう。

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