あの建造物はいくらでできた?いつの時代も莫大な建設費用をのぞいてみよう

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はじめに

建設 費用 万里の長城 ヴェルサイユ宮殿 大阪城
いつの時代も、施工すれば大事業となる建造物。歴史上有名な建造物は、いったいどのくらいの費用がかかっていたのでしょうか。多くの犠牲のもとに作り上げられたその歴史と、当時の建築費を検討してみましょう。

守るはずだった万里の長城

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紀元前3世紀の秦の時代から17世紀の明の時代まで営々と築かれ、現存するものだけでも全長2万キロと言われています。秦の時代だけをみても、着工から竣工まで15年、建設費200億ドル(約2兆1600億円)と試算されています。

当時は奴隷や犯罪者を縛り付けて働かせ、それでも足りなくて軍隊や農民までかり出されています。タダ同然の人件費でしたから、現代で作るとしたら、10倍の2600億ドルかかるのではと考えられています。

最終的には農民の70%が建設のために徴収されてしまい、農村は荒廃。農民軍団がクーデターを起こし(陳勝・呉広の乱)、秦国は滅亡します。外敵から国を守るための大事業でしたが、お金も国民の命も使い果たして、何を守るつもりだったのでしょうね。
http://blog.goo.ne.jp/kantosekaisi/e/524bf8371b714b81ff05719ade80d73d

見栄をはり続けたヴェルサイユ宮殿

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ルイ14世がパリ近郊ヴェルサイユに建造した超豪華宮殿。当時は先王が狩りの休憩所として使っていた土地で、大自然の未開地だったようです。1661年に施工して、1674年に完成しましたが、その後も40年以上改修・増築を繰り返したとか。

総工事費は7000万リーブル、現在のお金にすると400億円に相当するそうです。しかもこの王様、戦争も大好きだったため軍事費はかさみ、寄生貴族に対する年金の支払い、宮殿建設費用も含めた維持費、宮廷の諸行事でほとんど破産寸前だったそうです。こうして、長いフランスの財政難、重税に国民は堪忍袋の緒が切れ、フランス革命を起こすことになるわけです。

ちなみにこの時登場するマリー・アントワネットは、お金を使いまくったと有名ですが、実は彼女の浪費は国庫の10%程度だったようですよ。それでもすごいのかもしれませんが、先王たちの浪費は想像もつきませんね。
http://www.french-wine-jiten.com/history/paris/sun_31.htm

あっぱれ戦国・大阪城

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フランス王室にも負けない出費を誇るのが我が国日本の豊臣秀吉。彼は金山・銀山を有していたこと、新しい採掘法などが普及したことにより、莫大な利益を収めていました。この時期、日本産の銀がなんと全世界の3分の1を占めていたそうです。

その財力を活用して建設した大阪城。今の値段に換算すると、なんと780億円にもなります。さらに城下町の工事を含めると、5兆円になると言われています。大阪城は39メートルもあり、当時の屋根には金箔瓦が載せられていたとか。これで悪評を買わなかった彼の人柄のほうが、貴重かもしれません。

おわりに

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こちらは余談ですが、大阪の小阪駅付近にある「小坂城」。理髪店を経営するご主人が、趣味の日曜大工で作り上げたミニお城です。もちろん歴史建造物ではありませんが、店舗も兼ねたご自宅で、室内にも屏風画を施した大広間を作っています。

施工年数20年、総工事費はなんと5万円。手作りとはいえ普通の住宅でもこうはいきませんから、こちらのほうが驚きですね。材料のほとんどが、もらい受けた廃材を使っているそうです。
http://www.ntv.co.jp/don/contents04/2010/04/post-11.html

東京スカイツリーの総工費が650億円。建築技術や労働力を考慮しても、世界遺産建造物の費用はそれ以上です。

今は観光地として収益を得ていても、歴史に名を残すには、当時の犠牲もさることながら、現在に至るまでの維持費もまた莫大になります。「歴史を語る」のは大変な偉業ですね。

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